放送局裏話

誕生日って

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きょうは誕生日です。

誰のか?ボクではありません。ドラえもんです。唐突ですが。

西暦2112年9月3日が彼の誕生日。昔からなぜか覚えていたので、ふと思い出しました。

で、ドラえもんの話ではなく、誕生日の話。
「誕生日おめでと~!」という雄たけびを、たまにラジオなんかで聞きませんか?

中にはテレビでも、同じことをやっていることがありますよね。

言われた人は嬉しいんでしょう。特に最近ありがちなのは、子どもを生んで間もない
ママやパパが、○○クン1歳のお誕生日おめでとう!というファックスを放送局に流して
番組のしゃべり手もそれをご丁寧に放送します。。。

昔、僕らが中学生ぐらいの頃って、娯楽も乏しく、一方でラジオですら媒体としての注目度が高かったころ。
誕生日の話題が放送で読まれると、翌日のリアクションって絶大でしたよね。

今からさかのぼると、およそ20年くらい前の話ですね、これって。
そのころの「価値観」を現代にひっぱって、同じことをラジオ・テレビの番組で行うこと、
これに果たして意味があるのでしょうか?と思うわけです。僕の私見ですが。。。

まず単純に考えて欲しいのですが、人の誕生日が「おめでとー!」っと何回も
ラジオでコールされていると、どう思いますか?面白いと思いますか?

「うるさい」「くだらない」「意味がない」 おそらくそう思うでしょう。それが誕生日コールなんです。

事実、私が担当していた番組でかつて「誕生日の紹介」をテレビでしたことがあります。

毎分の視聴率は、いつもそのコーナーでガタ落ちでした。

間違いなく前述の印象があるんでしょう。お便りを出す側のマスターベーションでしかない。。と。
その手助けを公共の電波の扱い手が行っている。。。と。
前のブログで「ラジオは情報が命」とボクは言いました。

では、誕生日は情報ではないのでしょうか?

実は「誕生日。。。だから『○○をしました。○○をする予定。』」という「すごし方」こそが情報です。

お便りをラジオで紹介する際、残念ながらディレクターサイドで読むものを取捨選択します。

そしてこちらの意図と合致するものしか読みません。

××さんからいただいたお便りです!ご紹介します。
「きょうは○○さんの誕生日です」
ほーそうですか、それはおめでとうございます(普通に。叫ばない。)

「そこできょうは○○さんが外回りから帰ってきた頃を見計らって~~をする予定なんですよ!」

ほほぅ
「はたして、そのあと○○さんがどんな反応を示すか、また明日お便りします」

なーんて、お便りだと、聴いている方々も
「なるほど、誕生日にそんな演出すると面白いなぁ」とか
「やってみたいなぁ」って
思ってもらえるわけです。これは情報。

「誕生日。。。。だから、どうした?」が結構重要なんですね。これからの時代って。

だって誕生日に対する思いや価値観って、多様化しているはずでしょう。
だからこそ他人の思いや行動を聞きたい、知りたい、って思うはずです。

その情報にふさわしい選曲をしてあげると、番組としてさらにステキなものに仕上がるでしょう。
「誕生日を叫ぶ」。。。これも実はラジオやテレビを面白くなくさせる理由だったんです。

ドラえもんの誕生日であるがだけで、そんなことを思い出してしまった。
誕生日コールの撤廃も、ボクの番組構成のコダワリのひとつでーす。本当に嫌いなんです。これって。

ちなみに。
リアクションからコミュニティが広がるんなら、やってもいい。
ただ「誕生日コール」ごときでコミュニティが広がるのは、中学生が対象の番組まで。
つまりそのあたりは僕らのころと変わらない。

ただ、「誕生日コール」の代わりに今の子ども達は個別にメールを送るはず。
それに匹敵するコミュニティにラジオが成りえるのか?
そこが勝負だと思うんだけどね、これからのラジオの・・・。

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