韓国向けインバウンド情報

解説|韓国はどこを向いているのか?

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今回の出張の目的の1つは医療観光展への出席。
日本では少しずつ議論が始まっているメディカルツーリズムですが
タイや韓国では普通に商品展開がすでに始まっており、韓国では
主に中国人の来訪が非常に増えているようです。
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中国人の海外渡航先は、現在のところ韓国が最も多いのはご存知でしょうか?
日本では一部のツアーで中国人が買い物する…的な話ばかりが報道されますが
あまりそのような視野狭窄な視点で見てると、日本はどんどん取り残されます。
そんな分野の1つが医療観光です。
この展示会に来て少しずつ危機感を感じるのは
韓国がすでに医療観光の市場として日本を見ていないこと。
これは今回の展示会に日本側の企業がほとんど参加していないことでも
わかります。
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展示会の会場に出展していたとある団体のパンフレット。
なんと日本語だけが無い。。。
「日本語のパンフレットはありませんか?」と女性に尋ねると
「先日なくなってしまったんですよ」とご丁寧な回答していましたが
残念ながらウソでした。日本語のパンフを置くスペースがそもそも
そこになかったのです。。。
韓国は今、あきらかに自分のビジネスの相手を中国をはじめとする
大陸側にシフトしています。彼らの口から聞く国名は
「中国・台湾・タイ・シンガポール・ベトナム・モンゴル・キルギスタン・ロシア・・・」
今、韓国はソウルと仁川とを結ぶ運河を作っているって知ってました?
これが2年後に完成予定。運河ができると大型の船でソウルから
直接、上海や大連などに行けるわけです。
韓国の注目都市はいまや仁川。釜山はついに仁川に追い越され韓国国内で
第三位の都市になりました。
KTXの時間短縮は残念ながら話題にすらなっていません・・・。
さらに韓国では国外への海底トンネルの投資効果を算定しています。
対象国は「日本」と「中国」。
日本では、日韓海底トンネルの話をすると、基本的に拒絶反応が結構多いようですが
比較対象が出てくると、いつしか韓国は日本とのトンネル建造の話そのものを
止める可能性もありますね。
砲撃があり緊迫が続いても株価やウォンの価値が世界的にあまり下落しない
不思議な国になった韓国。今、韓国は明らかに日本以外を向き始めています。
そしてその先陣を切っているのは、ソウルと仁川です。
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ある意味、韓国国内においても、釜山やテグは危機感を持っているようです。
では、私たちは誰(どこ)とパートナーシップを組むことを目すべきなんでしょうね?

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