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来訪者を増やすために街並みへ価値を付加する方法

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日本人と外国人が好む街並みを作るための考え方

日本国内の各地に外国人を招聘し、お金を稼ぐインバウンドという仕組みを我が街へ導入するためには、まず何から着手をすべきかのか?今改めて考えてみる必要があると感じています。外国人に媚びた街ではいけません。かといって不親切な街でもいけません。では、どういうコンセプトで街をとらえていけばいいのでしょうか?

目指すは美しさ・見え方の統一感と機能性の両立

世界で最も国旗が少ない?日章旗をもっと掲げよう

まず最初に考えないといけないことは「住んでいる人が、自分の住む街を本当に好きなのか?」です。そしてその街とは国でもあります。他国を複数訪問して、とても強く感じることは日本の街並みにはあまりにも国旗が少なすぎます

日本以外のどの国に行っても街中の背景には必ずと言っていい程、各国の国旗が映り込んでいます。日本ではそれがほとんど見当たりません。

街中にあるさまざまな看板や、バナーなどにある宣伝文句や啓蒙文言よりもまず初めに、国のアイデンティティを掲げないということは、外国のお客様に対しても歓迎の意向を示していないのではないか?と考えます。

こちら冬の東京。日常の一コマに千代田区が掲げた日章旗です。これを普通にやってみてほしいですね。他国では「普通」なので。自分の国や街を住民が「好きである」という態度がないと、インバウンドビジネスは成功しないと言っても過言ではないからです。

デザイナーの力を必ず借りコンセプトを整える

そもそもデザインとは技術であり、インバウンドビジネスを狙う街づくりにおいては、統一感機能の両面を成立させるプロの仕事を導入して作り上げていく必要があります。

ソウル北村韓屋村

隣国の事例です。ソウルの北部にありますソウル北村韓屋村です。ここの街並みを歩いていると、あることに気づきます。店主の写真が統一感あるテイストで映し出され店頭に張り出されています。みな一様に自然な笑顔で、写真は全身フルフィギュアサイズ。白黒でほぼ同じサイズです。特に何の説明もないのですが、街並みを歩いていくうちに、この町のお店の方々が一人ずつ描かれていることに気づかされるのです。

日本の観光地をはじめとした街並みには「機能」を個別バラバラに表記した看板やバナーがあまりにも乱立しています。手書きで書きなぐった表示を掲げたり、限られた言語で記載したりと様々です。見せ方に統一感がない街並みは映える要素もなく、その場で写真を撮って帰ろうというモチベーションも生まれません。

「写真に撮りたくなる街並み」こそ付加価値なのですから・・・

 

多言語表記は街への溶け込みと和のテイストを

厳原港を出てすぐ 目の前にはハングルの看板

いっぽう、こちらは対馬・厳原(いずはら)港前に広がる、韓国語の看板。

実は、このお写真をかつてソウルや釜山など、都会に住む若い韓国人旅行客候補の方々に見せたことがあります。その時に出てきた言葉は「こんな表示がある街にはあまり魅力を感じない」「フォントがださい」「田舎っぽい」などの感想です。

韓国が嫌いな日本人は、そもそもハングルが邪魔だとか見たくないなどと言う方もいますが、言語の好き嫌いの議論ではなく「どう見せるか?」を韓国人向け・そして地元の日本人向けにデザインという視点で考える必要があるのです。

  • 日本としての景観を損ねないか?
  • 外国人にとって機能性が高い表記か?
  • 街並みに格好よく溶け込んで付加価値はむしろ上がるのか?

すべてを網羅できる見せ方を構築できるのはデザイナーだけです。素人が設計できるものではありませんので、住民とのコンセプト統一と実行をプロに仕切らせることが体制です。

サービスの連鎖と収益向上 そして顧客の風景化へ

前述のソウル北村韓屋村を歩いていると、韓服(いわゆるチマチョゴリ)を着ている方とよくすれ違います。この写真の方は、台湾から観光客です。

日本でもよく見かける、衣装レンタルです。この古い街並みに合わせて、外国人に文化を体験してもらうためにこれらのサービスが存在しています。この台湾人の親子連れは、何度も写真を撮っており、なかなか前を通れませんでしたw

さて、そんな中、その近所にあるカフェにふっと目をやると・・・

なんと「韓服 を 着ている人 10%off」と書かれていました。

こういうサービスを街を上げて実施しているところが、日本にはなかなかありません。考えられる理由は、「着物レンタルをしている会社とうちの店と、別に関係もないし、連携する気もない」というドライな考えに基づくからだと考えられます。それは一つのビジネスの考え方ですが、どちらが顧客目線で考えられているのか?を、熟考する必要はあると考えます。

なぜなら、その考えをめぐらすにあたり

顧客目線で考える事こそが「街に付加価値を造成する」こと他ならないからです。街の価値を上げるための戦略をもって、自店のサービスの造成、他店との共存の在り方、そして見せ方、対応の仕方、を創造していくことが、いままさに求められていると考えます。久しぶりに来訪した顧客を驚かせることに心血を注げば顧客にすぐに響くはずです。

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