身の上バナシ

メリケン

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先日「メリケン波止場」という言葉を、さいっこうにヒサビサ、耳にしました。
「メリケン」ねぇ。そもそも、どんな意味か?知らない人のほうが多いでしょうね。
それ以上に、昔の方々がよく口にしていたのが「メリケン粉」。
放送や書籍では、まず接しなくなった言葉ですよね。
そう、まさに死語の世界。。。

折角なので辞書を引いてみると。。。

メリケン-はとば 【―《波止場》】
外国船の着く波止場
メリケン-こ 【―粉】
小麦粉の俗称。石臼(いしうす)で挽(ひ)いたうどん粉に対してアメリカ産の精製したものをいった。
メリケン 〔アメリカン(American)の転〕
(1)アメリカ。アメリカ合衆国。
(2)アメリカ人。
(3)げんこつでなぐること。げんこつ。
「―をくう」
〔「米利堅」とも書く〕

そうです。メリケンとはすなわち「アメリカ」のことなのです。
???
実はこの言葉には、語学を学ぶのに絶対必要な感覚が含まれているのです。
それは
「いらん知識は排除して、聞いたままに口にする」という鉄則。
「American」が「あめりかん」と、本当に聞こえるでしょうか?
少なくともネイティブが口にする言葉を聴くと、そうは聞こえません。
それはやっぱり。。。
「ぅモリケン」
みたいな感じっしょ。
おそらく、ジョン万次郎あたりは、この言葉をそのまんま、墨と筆で紙に書いたのでしょうね。
メリケン。。。って。
英語の発音っちゅうのは、考えると難しい。聞いたまんまを真似する以外方法がない。
そんなことを考えてるうちに、ちょっと思い出したのでした。メリケンを。。。

ちなみに。
僕が中学校時代に英語を教えてくれた先生はいつも、学期末に「歌」教室をした。
もちろん洋楽。歌詞をプリントしたものを配るのだが、英語の下に「カタカナ」が書いてある。
「What a feeling!」は、「ワラフィーリン」。
「You just…」は、「ユジャ」。
この英語の先生が言わんとしていたことが、今になって非常に理解できるのでした。

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