低俗化・・・

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これはとても自らで言うのは、つらい話。
とはいえ、最近の自社番組を始め、どの民放の番組を見ていても
等しく感じることがあります。それは。
「番組の低俗化」です。
通常「低俗な・・・」といわれてきたのは、古くは
○コント55号の裏番組をぶっとばせ!
○8時だよ!全員集合
○みごろ!たべごろ!笑いごろ!!
○おれたち ひょうきん族!
                    などなど
で、こういった番組を僕は全然低俗と思えない。寧ろ、民放が誇るべきバラエティ。
大学生レベルだと知らない人ばかりでしょうが・・・
「裏番組~」と言えば、欽ちゃんとジローさんが出て、
芸能人が野球拳をする最低番組(ほめ言葉)
「8時だよ!~」と言えば、ドリフのコント
「みごろ~」と言えば、デンセンマンにしらけ鳥。伊東四郎や小松政夫
「おれたち~」と言えば、タケチャンマンに、ひょうきんベストテン。 ブラックデビルにパーデンネン。
すべて伝説を作った、手間隙かかった天才的な番組です。二度とできないでしょう。
で、今の番組の何が低俗か?
「グルメ」「芸能」「占い」。異口同音とでもいいましょうか。どれもこればっかり。
はっきりいって視聴者をバカにしてないか?
と、同時に思うのは・・・あえて危険を冒して言えば。。。
「視聴者もバカになっていないか?」ということ。
だって「グルメ」「芸能」「占い」をかませば、視聴率が取れるのね。
視聴率が取れるから、どんどん番組が、似た内容の薄っぺらいものになるわけ。
これは特に「ローカルの番組」にいえます。
で、もうひとつ言ってしまえば、上記3つの方が「制作費がかからないのです」。
ひとつは、「ディレクターの資質なんか考えずに、バカでも作れる番組内容」だから。
あくまでローカルの場合。芸能は東京から送られてくる素材をダビングするだけ。
グルメも工夫しなかったら、タウン誌をパクってネタを決めればいい。
あとは、ギャラの安いリポーターを雇って、アポとって、試食して、美味しそうなカットを撮って、おしまい。
これで視聴率とれりゃ、世話ないよな。やれやれ。
でも、これでいいのか?求められる情報が多様化しているわけで。
だからCSの専門チャンネルが増え、ネットが充実し、ブロードバンドが発達し、DVDが出るわけで。
もうすぐ地上波デジタル化。テレビの買い替えを余儀なくされます。
テレビは一台セットで40万円前後。低俗な番組しか流さない・・・そんなテレビを見るために
わざわざ、あなたは40万円を投資しますか?
だったら、性能のよいパソコンを買って、ブロードバンドを楽しんだほうが、
「自分がほんとに欲しい情報」だけを手に入れることができますよ。
自分自身が番組制作の現場から離れて、早2年弱。
たまーに自社の番組の録画テープを見たり、他局のローカル番組を見ていると
いつも同じことを思います。
はっきりいって、テレビは面白くない。見る気が起きません・・・・。悲しい限りです。


はっきり書いちゃいましたが。
半分の原因は視聴者にもありますね。
やはり視聴者の「能力」が低下している気がしてなりません。
「自分のことだけを考えている」ニーズ。
「自分の快楽だけを考えている」そんなニーズが横行している気がします。
その典型が・・・。
災害特番で「冬のソナタ」の放映がなくなる方向に編成を決めたNHKに抗議電話がジャンジャン。
内容は・・
「冬ソナ」の放映はしないのか!?というもの。
同じ国内で人の生死がかかっているような時に、自分の欲求だけの抗議をする視聴者。
ドラマを放送してて、報道特番をしろ!という抗議でないところが驚き。
日本って、かなりおかしくなっている気がします。

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