経済ニュース報道の拙さ

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福岡市内では、2月3日の地下鉄七隈線開業、
さらにはその前日2日の天神地下街延伸 という2つの話題で盛り上がっています。
地下鉄の駅が天神の南(渡辺通4丁目付近)に完成するので、
天神地下街を南進させて、駅との直結を図り、回遊性を高めるのが目的の事業です。
天神南(渡辺通4丁目交差点)には、博多大丸と福岡三越という2つの百貨店が
聳え立つので、地下街と各店舗の地下フロアの直結は、顧客増のチャンスとなります。
と。ここまで書いたことは、数年前からわかっていた話です。市内の人間なら
だいたい知っている、いわば巷の常識。。。。
で、きょうのテレビ報道は民放5局とも、この話題を取り上げました。具体的には・・・。

地下街にはテナントが東京から初めて入るところもあり、気合十分(なんちゃないインタビュー)
大丸は地下街オープンに合わせてリニューアルオープン!(というほどでもない改修だけど)
三越は新地下鉄沿線の住民を一戸ずつ周り、PR (って、これパフォーマンスやろ)
一方で地下鉄オープンであおりを受けるかもしれない岩田屋の話が出る。
岩田屋は地下鉄七隈線をからめた催事を実施し、歓迎ムード。(ホントは危機感あるのに)

こんな話題で4~5分の特集コーナーを誂えていた。
これのどこがニュースじゃ? パブリシティと見まがうほどの、情報垂れ流し。
三越の社長が全駅の顧客宅を100軒回ればニュースだが、そうじゃねーやろ。
わかっていることを、なぞった取材のどこにジャーナリズムがあるのか?
見ているだけで恥ずかしい。しかも詳しい人じゃないとわからない話だが、
だいたいこの手の取材をするのは、契約社員の記者。「ヤワネタ」と思われている。
経済ニュースを甘く見ているとしか思えない。
地元経済が誤った道に進みそうなときの修正や、経営上の今後の課題、
現状分析と対策、景気回復に向けての戦略などを、示唆するようなニュースじゃないと意味ない。
ボクはきょう、自社の分だけを見て、あきれてしまったですが、
5社の応対をされたコォちゃん曰く、「どこもおんなじ視点でおんなじ報道。」と言っていた。
取材受けた側から、ジャーナリズムの無さを指摘されたら、面目丸つぶれやろ。
情けない。。。_| ̄|○


そもそも経済報道の視点として、まず持たないかんのは
「地下鉄完成・地下街延伸・百貨店の地下フロアとの連結」が、
果たして本当に経済効果を生むのか?と言う視点。
東京・大阪と異なり九州は完全な車社会。
初乗りが200円もする地下鉄ができたからと言って
新しい顧客が、車の利便性を捨て、荷物を両手に持って、高い交通費を払って
買い物に本当に来るのか?
買い物して駐車場代が安くなったりタダになったりするサービスがあるのに、
その利点を捨てて、地下鉄に交通手段を変えて買い物をするか?
百貨店は顧客の来店手段をリサーチしているのか?
全体の顧客のうち、今回の地下鉄沿線住人は何パーセントいるのか?
地下街延伸による回遊性が、本当に売上増につながるのか?
そんな視点もなく、リサーチもしていない。
これだけ景気が冷え込んで、購買意欲が落ちているのに、回遊性の確保だけで
経済効果を見込めるような楽観的な見通しを持つのは、甘いと思うのは僕だけでしょうか?

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