身の上バナシ

箸の文化

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きょう、たまたま昼食を「塗り箸」でいただいた。
昨今自宅では、木製の箸がほとんど。外食では割り箸ばかり。
自分にとって、ここ数年でも久しく稀な手の感触に、嬉しさを感じたのでした。
箸を扱うときに、いつもいつも思うのだが、自分の手にしっくりはまる箸がなかなかみつからない。
僕の場合、他の人とは異なる「しっくりこない」理由がある。
指が長い。

それも尋常ではない長さ。中指は9センチ弱ある。うーむ。
以前、金沢に出張で出かけたときに、地元の百貨店「大和(だいわ)」に赴いた。
そこで売ってたお箸、株式会社イシダというところが作っているものがズラッと並んでいたのだが
自分の手に合う箸は、何センチなのかという目安が書いてあった。
これはうれしい。んでもって、測ってみると26センチが適切だとか。
靴のサイズよりデカいんかい? 結構びっくりした。
中国では「太くて長い」箸。重めのプラスチックか象牙でできているものが多い。
韓国では「細くて重い」箸。上等なとこでは金・銀製、ふつうはステンレスかな?
使用用途が異なるので、作りに若干差はあるものの、箸が食文化に溶け込んでいるのを見て
やはり日本を含めたこの3カ国の文化交流の歴史には、重みを感じてしまうのです。
ちなみに、どんなに箸が美しくても、扱っている人間の箸使いが醜かったら最悪。
見るに耐えない持ち方をして、テレビに映るバカチンリポーターが世にはびこるからこまったもんだ。
採用するとき、採用してテレビに出る時などなど、常々口をすっぱくして指摘したもんだ。
ただ、そこから先は本人の価値観次第。直さないヤツは永遠に直さない。
誤った箸使いを見ただけで不快に思う人は世の中にいっぱいいるのに。
料理を作った料理人の方々にも失礼極まりないと思うんだよね。
美しく出た料理は、美しく食べるのが礼儀じゃなかろーか?
それともこんなことにこだわる僕は、おっさんになったんだろーか? ただ 許せんものは許せん。
それにしても、食事の時の手先の動きひとつで、その人の人格そのものを判断される日本の世。
これって結構、厳しい世の中だったりするな。アメリカで生まれたら、その点では楽だったかな?
でもそういえば、昔「味の素」のCMコピーにあったなぁ・・・
「お箸の国の人だもの!」ってやつ。言い得て妙だよなぁ。今もってる箸も買い直そうかいな?

箸のついでに書きますが、「栗はい箸」ってご存知?
こんなのです。
博多の雑煮には付き物のお箸。
栗の木からできた、太くて不恰好なお箸です。
細くて折れたら大変!ということで、縁起担ぎで太い箸を使って雑煮を食すわけ。
ご存知ない方、一度HPを見てみて。 ここに載っています。
さらについでですが「栗はい箸」で検索したら・・・
「2001円 お重の旅!!」というサイトが出てきた。
僕が昔やってた番組で出した情報サイトです。未だに検索で引っかかるとは・・・。
アクセスが減らんはずやな。 ちなみにこのサイトは僕の会社のトップからは入れません。

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