惑わされてはいけない

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今の世論が、だんだん「フジテレビ勝利!ライブドア敗退」とか「ホリエモンはけしからん!」とかの
ちょっと乱暴な論調に傾いてきています。

「資本主義の悪い面」 政財界から相次ぐ批判
ライブドアによるニッポン放送株の大量買い付けについて17日、政財界から批判の声が相次いだ。
「奇襲作戦。経営者と従業員、そして株主を含めて営々として頑張ってきたものが、一瞬にして制覇
されるとなると、資本主義の悪い面が出てきたような感じさえする」と指摘。
外国企業による合併・買収(M&A)が容易になる商法改正案についても「(来年6月実施の)
タイミングを含めて検討してほしい」と、防衛策が必要との見方を示した。

同じように感じていませんか?このような企業買収をするなんて、
若干32歳でナメてるんじゃねーのか?という感じで、フジvsライブドアのニュースを見ていませんか?
ところが事態は勧善懲悪のような単純なものではありません。
それ以上にこの事件の引き金を引いた人間は別にいるのです。
この件で、「企業買収を防ぐべき」「お金があれば何でもできるというのはいかがなものか?」
なーんて言葉で、日本の政財界が処理しようとしていること事態が、
実は最も批判しないといけないことなんですよ。
なぜでしょう?
それは「M&Aをしやすい制度改革を積極的に進めてきた張本人」=「日本の政財界」だからなんですから。。。
自分達がごり押ししてせっせと整備してきた法体系に、逆に足元をすくわれかけたもんだから
旧来の経済界の慣習や人情論で、新参者を排除して世論に訴えかけようとしているだけです。
フジテレビというメディアが、それを先陣切ってやってるんですから、
世論を動かすことくらい朝飯前でしょう。
そんな論点のすり替えが、今まさに行われようとされているからこそ。。。だからこそ、
みんな日ごろからニュースに目を通し、様々な法案の成立・改正に対し、
目を光らせておかないといけないんですよ。
そもそもホリエモンが正当な手続きを持ってM&Aをしようとした、そのレール作りが始まったのは
グローバルスタンダードはじめ、規制緩和や慣例撤廃など
日本の経済界が持つ慣習に対するアメリカからの外圧があったからこそなんですよ。
ぶっちゃけたところ。。。
バブル崩壊後、企業の建て直しに加えて不良債権処理とグローバルスタンダード導入に伴って
団塊の世代がいっぱいリストラされたり、僕らの給与体系を崩されたり、過重労働が増えたり、
過労で倒れたり、雇用を減らしたり、契約社員化を促進したり。。。と、してきたわけですよ。
日本の政財界はね。
ちなみに言っておきますがボクはグローバルスタンダードの導入はじめ規制緩和等には基本的に
賛成です。要はそのあたりの理由を使って、いともカンタンにリストラする経営者が
いっぱいいることにムカついているだけです。
で、規制緩和等に伴い、進められたのが商法の改正なのです。
そしてこれは来年から導入予定の2006年の商法改正も含まれています。
M&Aに株式交換が利用できる制度ね。
今回の一連の事件が起こる布石を作った張本人が、僕らを犠牲にして会社会計を健全化しながら
自分たちの地位と収入だけは確保してきた。。。。そう、それが日本の政財界の連中ですのよ。
で、そいつらが今度自分たちの地位が危うくなるや、手のひらを返してM&Aはいかがなものか?
とかほざいているわけですよ。 どう思いますか?
まさに保身だけでしょ。自分たちの。
これで2006年の商法改正を再度見直そう!とか言うようなものなら
「何てかーバカたれがー!」と、すかさず外圧がメガトンパンチかますでしょうね。
そして今度は外資系企業が、じゃんじゃん日本の政財界を食い物にして
M&Aを連発してきたりしてね。ちなみに外資とは何もアメリカに限っていません。
ヨーロッパをはじめ、アラブ・中国・韓国・シンガポールなど
数々の国が割安感のある日本企業の買収に躍起になること必至です。
ちなみに今回のホリエモンにもバックにはリーマンブラザーズが付いているんだよ。
この事件は日本企業や日本経済の混乱の始まりでしかないんじゃないかな?
とにかく、みなさま。自民党の一部の議員や経済団体のメンバーが異口同音に唱える
ライブドア批判に惑わされないようにね。
僕らが考えなければならないことは、M&Aへの対応ができる経営者が今日本にどれだけ
いるか?備えすらできない経営者や政界の人間は、必要なのか?。。。ということ。
そして万が一買収されたら、翌日から会社はどうなってしまうのか?ということ。じゃないかな?


ちなみに。
リーマン・ブラザーズを、「サラリーマン用の信用金庫的な証券会社か?」と
思っていた人がいた。
リーマン=サラリーマンと思ったそうな。さしづめ低金利のサラ金ってとこか?
そんなわけねーやろ。
でもそんな業務を始めたら、結構笑うけどなぁ。。。はい、小市民でした(^^)ゞ
一応きちんとしたことを言うと。
リーマン・ブラザーズはユダヤ系の証券会社。それ以上のことは、ボクも知らない。
調べますね。

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