韓国向けインバウンド情報

外国語の案内

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台風一過の今朝一番で、出張に出向いた。
きのう・・・というか、8月30日の出張のリベンジの、そのまたリベンジ。
行き先は有田・嬉野・鹿島などなど。
感覚的には近い場所なのだが、実際行くとやっぱり遠いなぁ。。。
で、きょうはJRを利用しました。
地図を見ていただくとわかるのですが、長崎県方面に行く電車って
博多を出るにあたり、3方面に向かう列車が全部まとめて連結されて
運行されています。
各列車の目的地は長崎・佐世保・そしてハウステンボス。
長い長い列車は肥前山口駅で長崎行き「かもめ」が分岐され
佐世保の手前にある早岐駅で佐世保行き「みどり」と、
ハウステンボス行き「ハウステンボス」とが分かれるという仕組み。
いっぺんに出発したほうがダイヤ管理も楽なんでしょうね。
いわば全く異なる特急が3種類合同で出発しているみたいなもんです。
もちろん連結はされていますが、特急間での移動は、進行中にはできません。
「みどり」から「ハウステンボス」にもしも移動するならば、
停車駅に到着した際に、一旦外に出て、となりの特急の入り口まで歩いて
乗りなおさないといけないのです。非常に面倒・・・。
指定席を取っていれば目的地が明確なので、それに合わせた号車の席を
押さえてくれるので、お客さんには号車の乗り間違えといった問題は起こりません。
ところが。
この仕組みが自由席利用者には、結構わかりにくいんです。
そして特に外国人に対しては、最高にわかりにくいんですばい。
実はここのところハウステンボスは外国人、とくに韓国人の若者を中心に
非常に人気スポットになっていまして、出張のたびに必ずJRに乗る韓国人カップルや
友達連れたちを目撃します。みんな手に手に韓国語のガイドブックを持って・・・。
ボクはいつも有田方面への出張の際は佐世保行きの列車に乗るのですが、
そのつど必ずハウステンボスへ行くのであろう韓国人観光客が乗車しているので、
その度ごとに事情を説明をして、ハウステンボス行きの列車へ案内してあげています。
きょうも2組ご案内差し上げました。JR九州さん、ギャラをおくれよ!
まぁ、どなたもどなたも相当困惑気味。このまま佐世保に行っていたら、
いったい彼らはどんな気持ちになったでしょうねぇ。

で、博多駅のような公共の場所にはにはハングル・英語・中国語をよく見かけます。
「のりば」とか「ハカタエキ」とかね。
しかし仮に僕らが韓国に旅行へ出かけたとしても、
そこが「バス停」であること、「ソウル」であること、「駅」であることはなんとなくわかるものです。
つまり常識の範囲でわかることに外国語訳なんて、別にあってもなくてもいいわけね。
それよりも寧ろ、
「先払いなのか?後払いなのか?」とか
「目的地によって乗る席が異なるのか?」とか
「子ども料金は何歳以下の子どもの何人目から必要なのか?」
「あらかじめ言わないと止まってくれない」とかとかいう・・・
「利用方法」についての詳しい説明こそ、外国語でのケアが欲しいところです。
いわゆる「誤解のモト」
まさにそこが旅人の「不安」の根っこだし、そこから生じる誤解が元で
その国や地区を異常に嫌いになるか、逆にすっごく好きになるか、
それが決定的になる原因なのだからね。
そう考えると・・・
どうも外国語表記を公共物に加える方々は、
こういった旅人たちの持つ本当のストレスを理解していないよう。
まさに、「ウチは国際派じゃ!」みたいな自己満足の四ヶ国語じゃないのかなあ?って思うのです。
Visit Japan戦略とは言うものの、もうちょっと心のこもった
街づくりをしてあげた方が、いいっちゃないと?アジアの玄関口って謳うならさぁ。

ちなみに。
福岡市営地下鉄の英語表記こそ、本末転倒の典型でした。もう改善されましたけどね。
福岡空港の英語表記に「Fukuoka kuko」とあったのです。
何やねん? 「KUKO」ってさぁ。誰のための表記やねん。
ローマ字の表記をならったばっかりの小学生がターゲットかよ?
韓国に行ったって「Busan Gonghang」とはどこも書いていない。
「Busan Airport」やろ。やっぱしさぁ。
日本全国探してみると、わけわからん英語表記は多々見つかります。
「誰のために・・・?」っていう目的意識っていうか
「思いやり」みたいなのを出さんと、外国人に呆れられるっちゃないとぉ?

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