放送局裏話

蕎麦ごとき・・・

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最近会社のすぐウラに蕎麦屋がオープンした。挽きグルミの色濃い蕎麦でして、冷蕎麦・温蕎麦とも非常にうまい。

にしても。このお店の何がすごいって、値段。ここは福岡の一等地・天神。ザル一枚がいったいいくらなのか??

なーんて、前フリで書くと通常「高い」と思うのが人間ですが、実は異常に「安い」のです。これがメニューにある金額。

ざるそば・・・290円
大ざる・・・390円
他のメニューも想像におまかせしますが、だいたい500円前後でランチタイムの出費が終了します。

さらに蕎麦好きなら一度はたしなむ、夜の蕎麦屋。酒と蕎麦、出汁巻き玉子なんかがたまらんのです。こんな庶民の味方こそ、蕎麦の本来の姿・・・というとこでしょうか?特に福岡の場合、ただでさえ東京より食いもんが安いだけに。

にもかかわらず。

例えば岩手のわんこそば。一食3,000円だそうな。やれやれ。わんこそばは7杯が一人前だとか。ちゅうことは70杯食べれば290円の蕎麦屋と同じ価格ということになります。まずムリでしょうが・・・。

以前、一緒に仕事をしたことのある往年のラジオパーソナリティが「盛岡のわんこそば、なんと蕎麦ごときに3,000円ですよ!暴利でしょ!」と吼えました。

CM中にボクが「○○さん・・・『蕎麦ごとき』って表現、まずくないスか?」と言いまして、「うーん確かにそうかもねぇ」ともらし、CM明けに「言い過ぎた」的なことを釈明しました。

すると。
とある蕎麦屋さんからファックスがジ・ジ・ジ・ジ・ジ・ジ・・・・・。

「○○さん、いつも聴いとります。今は店の仕込み中です。(中略)蕎麦は庶民の食いモンです。おっしゃるとおり『ごとき』でないといかんのです。3,000円は暴利です。」

と。。。

驚いたぁ。本当に。この番組のメンバーで件の蕎麦屋でその日昼食を食ったのは言うまでもありません。さて、全国の蕎麦屋。特に蕎麦といえばうまいのは東京。神田や浅草でよく立ち寄る蕎麦屋さん。『蕎麦ごとき』の蕎麦を出しているのでしょうか?蕎麦は色・香り・そして安さ・・・ってとこかいな?

ちなみに。
蕎麦といえば、落語。

落語といえば「時そば」

小銭1枚をちょろまかそうとする、バカバカさがなんともおかしいですね。何かを数えていると、元アナウンサーの上司は決まって
「おう、今 何時(なんどき)でい?」と尋ねます。

このやりとりを、若い女性の社員は理解できません。こういうネタこそ、入社試験に含めてもらえばいいのに。落語のひとつも知らんやつは、放送局では働けんばい。ほんなごつ。

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