羊頭狗肉

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きょうの夜、某局にて「西部警察」が放送されていました。
「西部警察」と言えば、信じられないスケールで毎週ドンパチを繰り返していた
前代未聞の刑事ドラマ。
捜査も説得も何もなく、とりあえず銃を撃つ。
「なるほど!警察は人を殺していいんだぁ!」と当時のバカな小学生たちは
みな勘違いをし、銃を撃てるから警察官になりたい!と言う輩が後を絶たなかったわけ。
もちろん、ボクもそのひとり。
まぁ今改めて思い返すと、そこにリアリティなんかないわけでして。
大門軍団がいわば、レンジャー系の戦隊モノかウルトラマンと同じレベルで見えていたのでしょう。
で、きょうの放送。
一言で言えば「今の時代にそぐわない」ものでした。
妙にリアリティを追求しようとする面があったり、昔ながらの手法を使おうとする面があったり。
どっちつかずで、見てて途中で消してしまいました。残念ながら。。。
過去に一世風靡した番組は、そのまま眠らせてほしいのがボクの意見。
やはりその当時の文化、発展、経済水準、風俗、流行などがすべて加味されているからこそ
コンテンツにシンパシーを感じて、人気がでるのです。
だから、「ぴったしカンカン」を焼き直す放送局も嫌い。
「あの○○が帰ってきた!」と謳うコンテンツに戦略はないな。
だって定期預金を崩してコンテンツを作っているのに、見る側が昔と比べるから
絶対にいい評価が出るわけないのです。
先人が作ったコンテンツの能力、そしてその中身を応援した視聴者・聴取者のどちらも
失う結果になる危険性でいっぱい。そんな方針を出す会社に未来はないと思います。


ちなみに。
こんな厳しいことを言いながら、ウチのラジオも同じことをしています。
ボクが中学校時代に一世を風靡した、番組をリメイクして放送しています。
けど、当時のヘビーリスナーのひとりだったボクが、あえて言うならば
「そのときの思い出を壊さないで欲しい」という言葉だけ。
名前だけ当時のを引っ張り出して、中身は全く違う。
まさに羊頭狗肉。最悪です。
しかもその当時活躍したパーソナリティに、すべて頼りっきり。
本人は嬉しいでしょうが、会社の中に新しいコンテンツが生まれる環境は消えます。
ということは、昔のコンテンツも汚し、新しいものも作れず・・・
ということになるこの方針の成れの果てじゃないかな? これでいいのか?

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コメント

  1. 高木 直哉 より:

    西部警察は「大門さんの殉職」(中学生のころだったか?)で、全てが終わっているべきだと思いました。

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