我した島 沖縄

シマの「にーびち」

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大学時代の友人からのお誘いで、このたび沖縄の結婚式に参席する運びとなりました。おりしも台風14号が接近中なこの時期。「いっそのこと直撃してくれりゃ、帰りが遅れて遊べるなぁ」と、不謹慎な願いを抱きながら臨んだのでした。さて、その開始時間たるや昨夜18:30より。夕方からかよ。そこからまずなんとなく違いを感じた。18:30になるまで時間をつぶそうとホテルのロビーでビールを飲んでおりました。で、おもむろに18:20に会場へ赴くと・・・

 

なんかざわついている。っていうか、みんな会場におる。しかも酒飲んでる?!?!なんで?

沖縄の披露宴は、まずもって客が中で酒飲んでていいそうな。知らんかった。もっと早く来て、ここで酒飲んでりゃよかった。。。。それにしても、この人数、ハンパじゃねーよな。いったい何人いるさ?受付のねーちゃんに尋ねると。。。。

「そうねぇ。400人くらいかな?」
「400!!  なんちや?!」

驚いたのは当然。福岡のIMSホールを満杯にするだけの人数が式場にいるとは、ぶったまげた。ちなみに受付のねーちゃんは「いつもよりも、ちょっと多い」と言っていた。通常は300人~320人が普通だとか。。。。

 

そんな式の席に置いてあったのは、新婦みぽりんの手書きのメッセージ。「オーソドックスな沖縄の披露宴」そう書いてあった。目の前の現状はオーソドックスなのである。MCのコメントが遠くから聞こえてくる。どうやら始まったらしい。っていうか、周りが飲んで騒いでるから始まったどうかもよくわからんのですよ。そんな折、MCの口から信じられない言葉が出てきたのです。

「プログラム1番」

「プログラム制」なんだ。手元の式次第に目をやると「プログラム17」まで刻んであった。これは間違いなく3時間コースやな。ちなみに手元に「席次表」なるものはない。となりの人間がどこの誰か、全くわからんのですが、盛り上がっているのでどうでもいい。

 

プログラム2 かぎやで風(ふう)
これは沖縄の結婚式では、超定番の踊りで、一度見てみたかっただけに、見入ってしまった。始まりは「かぎやで風」、〆は「カチャーシー」というそうですから。扇子を片手にしずしずと踊る琉球舞踊の古典だそうでして、親戚の女性2人が踊ってました。始まって30分。

プログラム 松「乾杯」
BGMはBEGINの「オジー自慢のオリオンビール」。やはり最近のシマではすっかりこの曲は定番のようですな。「あっり、乾~杯!」ってな感じで。さて、その後何がおこったか、いちいち書くのも面倒なので、ざっくりご紹介。

プログラム5 余興「民謡」

プログラム6 余興「島養コント」

プログラム7 余興「マツケンサンバ」
ふー、小休止。トイレに行く。すでにビールと泡盛(シマ)を数杯。やばい。ふと、控え室に目をやると。。。

 

「余興出演者控室」なるものを発見。結婚式場で余興をする人間のための控室を生まれて初めて見た。だいたい、この余興の写真を見て驚く人もいると思うが、式場のつくりは高砂の向こう正面に立派なステージが作られている。本土のような台上げしたチンケなものではなく、学校の講堂なみの立派なもの。その舞台で次から次に余興が行われるのです。もちろん毎回「緞帳」の上げ下げがあります。すげー。。。。。

 

プログラム梅 余興「宮養オールスターズ」
勘のイイ人ならおわかりでしょうが、4,9,14という縁起の悪い数字はすべて松竹梅で置き換え。つまり14番目の余興ってわけですよ。。。まぁこれだけ余興を見てて思うのは、もはや新郎・新婦がどうちゃらこうちゃらということよりも彼らのために、「よっしゃ!」と芸を披露しようとする親戚や職場の友人のメンバーの気合や気持ちの深さを感じてしまったのです。

日ごろから芸を披露する場がある沖縄の人々。歌や演劇がうまいのもうなずける話。逆に何もせずに片隅で座っていた我々福岡のメンバーは少々肩身が狭い気持ちにすらなった。いざ、やれ!といわれたらどんな芸ができるかな?まさか沖縄の人の前で三線は披露できんし。

そして最後はカチャーシー。総踊りですな。自分も踊っているので当然写真はない。僕はしかも友達の子どもを抱きかかえて一緒に踊ったので、酔いも手伝ってフラフラ。。。

。。。。

とまぁ、こんな感じで気付いたら22:00前だったかな。ようやっと終了か。。。。と思うと、お見送りはなんと。。。。。

 

全員でアーチが完成。2次会のノリがそのまま披露宴から、ぶっ放されているのですよ。いやいや、本当に肩肘の張らないこの披露宴を堪能することができました。僕からはとても「オーソドックス」とは言えないけどねぇ。

 

とにかく比嘉達男さん 美保さん にーびち おめでとう!

 

ちなみに。席のつくりや料理にも驚きを隠せなかった。

席は円卓ですが、いわゆる中華風の真ん中がぐるぐる回るタイプね。一人ひとりへのサーブというものはないわけです。まぁこれだけ人が入れ替わり立ち替わりじゃね、落ち着いてコースを食べるという雰囲気じゃないし。すべてが新鮮で面白い。ちなみにこのホテルはJALのグランドキャッスル。JALの色より沖縄の色ありきで演出されているのが、うれしいところです。

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コメント

  1. にょろ より:

    面白いですね~~~。
    やっぱりぜひ沖縄には一度は!必ずしも一度は!
    足を運んでおくべきだなぁ、と思いました。この「オーソドックス」がずっとずっと後世に伝わっていって欲しい、と思います。

  2. にょろ より:

    どうぞ無事に帰ってきてください★

  3. we より:

     行きたかったなあ。おれも。
     ホント。。。楽しそうだ。。。
     無理やりいっときゃよかった_| ̄|○

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