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訪日韓国人がなぜ増え続けるのかを調べている人が読むブログ

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先日、とある超有名な公的機関の主査の方がご来社

ご来社の目的は、国内の景気動向を調査しており、その方のご担務が、九州・沖縄地域の景気調査ということでした。その観点から管轄地の企業の方々へインタビューを繰り返す中、特に、福岡でインバウンド観光客が増加し、その存在感が高まっているため、「当社からみた最近のインバウンドの動向や特徴点」について、インタビューしたいということでした。

韓国人の観光客が何を目的に日本に来ているのか?

そこで何を尋ねられたいのか?という質問に対し、主にこの4点がどこでどう探っても、理由が分らないということでしたので、他の方々も同様にお知りになりたいポイントであると想定し、この4点を解説してみたいと思います。ただし、この話。別に福岡に限った話ではありません。おおよそ来訪者数が伸びている主要都市に当てはまりますので、ここをまとめて解説します。

継続する来訪の根本的な理由を知りたい。。。

答え:生活の一部です。一生涯の思い出作りでもなんでもありません。そもそもソウル⇔釜山の距離は400km程度です。東京~名古屋程度の距離しかないのです。ソウル⇔福岡 は 500kmです。この距離感で自分たちの日ごろの生活と異なる環境を味わうことができるわけです。さらに。ソウルから半径1,000kmで円を描きましょう。

ソウルから見た半径1,000kmの円

韓国人の若者は中国が嫌いです。個人旅行で行く気がありません。そして国内旅行もあまり選択肢に抽出しない傾向にあります。実は韓国は国土がせまく、人口に著しい偏りがあるので、ソウルに住む人は韓国国内の地方都市へ行くことも避けます。すべてが自分の街に揃っているのに、なぜわざわざ地方都市へ旅をせねばならんのか?という根本的な疑問が湧くのです。このように韓国には、日本と比較すると明らかに国内旅行という文化が乏しく、それゆえに内需が活性化する図式がないのです。

そうなると、半径1,000km以内のエリアで、航空機を用いて1時間から1時間半程度で遊びに行ける気軽な場所で、かつ消費者が喜んでお金を使いたくなるところって、わが国しかないのですよ。魅力的で初心者で楽しめる街は、大阪と福岡ということになります。

なぜ他都市ではなく福岡(または、各都市)ピンポイントなのか?

じゃあなぜ福岡なのか?あるいは、なぜ各都市へ行くのか?それは目的が明確で、その目的に基づいてnaverで検索をたたき、出てきたブログ情報が指定する地域、エリアが必然的に目的地と化すわけです。

来訪前から買う物、行く場所はすべて決まっている

以前、福岡の某もつ鍋屋であった韓国人の女性たちに、こう尋ねました。
「検索キーワードに何を入れて、このお店に来たの?」
「『もつ鍋 _ 元祖』です」
「それで、このお店に来たのね。福岡は初めて?」
「いえ、日本旅行が今回初めてです。」

(@_@) これには驚きました。

しかし、これが普通です。たこ焼きなら大阪を選び、cafeなら代官山を選び、海なら沖縄を選び、コスパ飲みなら小倉を選び、日帰りなら対馬を選ぶのです。検索キーワードに地名を目的地として入れる方もいれば、目的地を結果としてとらえる人もいます。この双方をどのようにハンドリングしてマーケティング戦略を立てるかが重要です。昨今の福岡を選ぶお客様は、近さやホテルの空きという旅程に伴う理由もあれば、馴染みやリピートなど、「慣れ」に基づく人まで様々となってきました。

来訪者が増加し続ける傾向の背景って何でしょうか?

それは、下の図である程度、表現ができていると思います。

訪日韓国人のインバウンドが他国と全く様相が異なる、根本的な理由

韓国は対日本の貿易において、まだまだ規制が厳しいところがあります。一部商材については保護貿易施策も取っています。保護貿易施策を取るということは、韓国国民は大韓民国の国の意思により、日本製品を含む外国商材を高く買わされている可能性があるわけです。通信媒体が普及せず、インターネットリテラシーが低い時代は、情報統制もできたことでしょう。

でも、今の時代は、日韓できょうはどっちのユニクロが安いのか?などを調べるのが簡単になりました。為替レートはもちろん、関税や各間接税などのマージンが邪魔なら、それらが付加されないエリアで買えばいいだけです。日本の商品やサービスを買いたいお客様が韓国には相当数いらっしゃいます。

昨今の日韓関係の悪化による影響はないのでしょうか?

答え:そもそもですが。日韓関係って過去に「良かった時期」ってありましたっけ?
日本と韓国の政治関係は常時悪いです。良いなんて時期は一度もありません。しかしながら、他方でそんな状況をよそ眼に来訪者数が常時増加し、2018年の集計でついに日韓双方の来訪移動者数が、1,000万人を突破しました。

今後も直近で政治関係がよくなるとは思っていませんし、想定も期待もしていません。双方に明確に渡航し消費をする生活習慣が仕上がっているのであれば、これを遮断したり嫌ったり、消費を減らしたりする理由がないわけです。したがって、今後も渡航者数、消費金額ともに、堅調に増え続けていくだろうことは想像に難くありません。あえて言えば単なる「郊外客」になったわけです。互いに。

円ウォンレート推移

今後の危惧は、円ウォンレートの大きな動きです。円高ウォン安に大きく動くと、おそらく渡航客数は減るでしょう。為替的に弱くなっても、日本→韓国の渡航者は250万人を堅持できている状況にあります。これが最低限の母数と捉えています。現在の韓国→日本の渡航客数の3分の1です。ここをヘビーユーザーと捉えると、どんな状態であっても顧客になりうる母数が見えてきます。今は来訪者が伸びている状況ですので、このヘビーユーザ母数をいかに増やすかに力点を置くことが、未来の逆風時においても強い店舗・強いエリアになり続けられると考えています。

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