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ドン・キホーテは なぜインバウンド事業で独り勝ちなのか?

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すべては中村さんの行動がきっかけだった

JIF 日本インバウンド連合の理事長でもある、中村 好明さん。筆者も古くからよく知るインバウンド業界における第一人者です。

中村好明さん(左)と筆者

方々で営業をしたり、セミナーをしていますと、この中村さんやドン・キホーテさん自体について、あれこれ言ってくる方が少なくありません。

「いやぁ、自分で『第一人者』とかって、普通 言うかい?(苦笑)」
「いつでもどこでもドン・キホーテさん、独り勝ちで凄いですね、むかつくけど」
「JIFも結局はドン・キホーテさんが儲かるような仕組みなんでしょ?」

などなどなど。他人へのひがみ・ねたみや揶揄って、日本の企業からは本当によく耳にします。でも他方で、この質問を聞いてくる方がほとんどいませんでした。だから掲載することにしました。

 

ドンキさんは、どうやってインバウンド売上の第一人者になれたんですか?

理由①:営業活動と販促活動がとにかく地道だった

ドンペン

「ドン・キホーテです。よろしくお願いいたします。」
ソウル・釜山などの旅行博覧会が毎年韓国で行われるのですが、筆者の場合、2009年頃から、よく参画しておりました。すると、筆者がいるブースのすぐ横や近くに必ず中村さんが立っていました。そして韓国語がしゃべれないのに「ドン・キホーテです。よろしくお願いいたします。」と日本語で言いながら、ドンペンのグッズなどをひたすら配布しておりました。

流通業界の偉い人って、現場に来ないんですよね。今でこそ、インバウンドでどうのこうの言う方がいろいろいますが、泥臭いことをせずに、今の来訪客数が増えてきた、その波に乗っている人ばかりだなぁと感じる訳です。

そもそも2009年頃に海外の観光博に出向いて、プロモーションを行っていた流通系の民間企業はドン・キホーテさん以外、見かけたことがありません。そしてドン・キホーテのブースには必ずと言っていいほど、中村さんの姿がありました。このきわめて泥臭い販促活動が「認知度の向上」へつながっていったことに、異論を唱える方はいないだろうと思われます。今から10年前の自身の行動を振り返れば答えは明らかでしょうから。。

 

理由②:何が起こっても、決して浮気しなかった

他の流通業界と、ドン・キホーテとの考え方が明らかに分岐した機会が2度ありました。

(1)東日本大震災

震災が起こった、原発事故が起こった、世の中は自粛自粛だ、という空気感が生まれ、右も左もプロモーションなどをしない空気が流れておりました。「いやいや、外国人も当面来ないでしょ」と言われ手のひらを返した企業がほとんどでした。しかしほんの一部の企業だけが2011年においても2012年においてもプロモーションを継続しておりました。その1社がドン・キホーテでした。震災や原発事故が起こったところで「日本に行きたくない人」よりも「行きたくて様子をうかがっている人」が多いことを過去の対面プロモーションで知っていたからこそ、天災や事故が起こってもプロモーションを継続するだけの強い意志を持てたのだろうと想像できます。

(2)爆買い

そして今度は中国人のクルーズ船が来訪し、たくさんの中国人がやってきては、さまざまな品を買う姿がテレビに現れだしました。すると、各新聞・テレビが銀座や心斎橋でこぞって中国人の爆買いを取り上げて、各流通業界は我も我もと中国人団体客の招聘に躍起になろうとしておりました。実際に福岡でも何十台と言う観光バスがデパートへやってきた姿がほぼ毎日見られるようになりました。しかしそんな時期でも、ドン・キホーテさんの狙いは個人旅行客。アジアを中心とした各国からやってきた個人客がドン・キホーテを目指してやってくる動きに対して、徹底的に対応をして一人一人へ来店促進をかけたわけです。ブームなんて一過性ですから爆買いが終焉を迎えたことで団体客狙いの店舗や百貨店は顧客の確保に手をこまねいており、他方でドン・キホーテは個人客のリピーターの確保が着実にできるようになった。というわけです。

 

理由③:自社商売(米仕事)と業界貢献(花仕事)を貫いた

JIFの懇親会の様子

儲かったら、そこで終わらず、インバウンド業界全体の活性化に向けた行動を取ったことも、同社の強みになったのだろうと感じます。いみじくもJIFが生まれる時に中村理事長がおっしゃった言葉が、「米仕事」と「花仕事」に携わろうという一言でした。自社もしっかり儲けて、他方で業界全体の底上げに貢献できる仕事にも関わることで、米+花=糀(こうじ)となって、産業発展をさらに促進させようという名のもとに業界全体が動き始めました。

 

みんな結局は、地道な活動を日々していないだけ

最後まで読むと「なんだ、大したことしてないじゃん」と言われる方もいると思います。が、しかし。ここで最も重要なことは「ブレない」ことにあります。そして「地道にコツコツと続けていく」ことが大切なわけです。一部の業種業態の方は、とっぴな策やブームに乗っかるというような短絡的または視野狭窄な対応をしている傾向にあり、その結果として何も大きな結果が出ていないと感じます。同じことを10年やるしかない。その地道な活動の積み重ねで、外国のお客様の信頼を勝ち取れるのだろうと考えます。答えは「地道な活動」ただそれだけです。

 

 

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