放送局裏話

ラジオは何故面白くないのか?(26)

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TBSをはじめ、全国各地のラジオ媒体が瀕死の状態になっています。

仕事でラジオを広告広報媒体として提案する身としては
これは結構由々しき事態です。

 

しかしながら、肝心な売る側や作る側に、本来あるべき
ラジオの魅力やポテンシャルを理解できていないきらいがあります。
それどころか、昭和の時代のイズムが未だに残っており
21世紀の媒体としての認知が厳しい状況になっていないかと
懸念しています。

 

そんな状態を少しでも打破できるのでは?と思いまして
いろいろな視点からラジオ媒体はどうあるべきかを
考えてみたいと思います。

 

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かつてアメリカの思想家であるラルフ・ワルド・エマーソンは

 

「心に届けるには耳から入ること」 と言いました。
 

 

人々はインパクトを求め、映像や画像がこの60年で
常に重要視されてきましたが、
それにもかかわらず さりげなく、かつ本当に人々の
心を捉えてきた媒体は
「音声」であることは科学的にも証明されています。

 

ヒトは「読む」よりも「聞く」ほうが
理解するスピードが速いのです。

 

文字を理解するのにヒトは180ミリ秒かけるのに対し、
音声を理解するのには140ミリ秒で済みます。
この40ミリ秒のディレイは、
ヒトが脳の中で映像・文字を音声に変換し、
そののちに理解をしているからと言われています。

 

それゆえ、耳から入った情報は目から入った情報に比べ、
早く理解されるだけでなく「長く残り」ます。

 

その「残る」度合いは、映像・文字のそれと比べ4~5倍と言われます。
疑う方は、新聞の黙読や音声ミュート後のテレビ画像、ネット画像などで
試してみてください。

 

この特徴をとらえると、私たちがラジオ・テレビともに
その媒体価値を高めるためには、音声に対するこだわりを、さらに持って、
かつさらなる磨きをかけることが絶対に不可欠です。

 

これらの特徴に加え、音声媒体の強みは
「人間の声の調子に感情を盛り込める」ことです。
「感情」とは「イメージ」や「雰囲気」であり、
この要素を加えれば二重三重に媒体に力を持たせることができるのです。

 

残念ながら、これらの「音の持つ強み」を説明できる
広告屋さんが少ないような気がします。
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