放送局裏話

分社化の蠢動

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来るか?来るか?と思っていたニュースがついに飛び込んできた。。。。

STVがラジオ事業分社化 TBSに次いで2番目[2005.08.28]
総務省は25日までに、札幌テレビ放送(STV、鈴木輝志社長)のラジオ無線局免許を、
同社が7月に設立した子会社のSTVラジオ(札幌市)に10月1日付で承継することを許可した。
インターネットの普及などで経営環境が厳しさを増す中、STVは経営の効率化を図るため
ラジオ部門を分社化した。

とはいえ。
この会社ならば、そんなに問題もなくうまくやっていけるのかなぁと、心のどこかで
楽観視している自分もいます。あくまでそれは他人事だからではなく。。。。
というのも。
北海道の怪物ラジオ局、STVラジオは、実に30回以上(正確な数字は忘れた)、
北海道内の聴取率調査で1位をキープし続けている、全国的に見ても稀な
超優秀放送局なのですよ。
社名を見てもおわかりのとおり、STVラジオはラジオでの後発局。
だってSTVって、札幌テレビだもんね。社名的には。。。。
実は、今から6年も前の話ですが、僕はこのSTVラジオに研修しに赴いたことがあるのです。
単身で2泊3日の研修。結構心細かった。
僕自身がラジオという職場に異動になったものの、ラジオ全般を教えてくるような
経験とノウハウを持つ人が自社にはいない、と見限ったのが研修申し出の理由。
今考えると結構大胆な行動でもあり、別の意味では自社の恥をさらしに行ったようなもの。
まぁそのあたりの事情を踏まえていたので、2泊3日の2日目は、気合を入れてSTVラジオの
門をたたいたのを記憶しています。
なにせ研修を開始すべく、社を訪れたのは深夜3時30分だったから。
それから朝・午前・昼・夕と順次、ディレクターやプロデューサーと面と向かって
教えを乞い、そのまま夜はススキノに繰り出して、ラジオ論をぶちまけてもらったりした。
眠かったけど、これで酔いちくれたら負ける・・・。。。と思い、
飲みの席での話を、逐一机の下に隠していたメモに、ブラインドライティングで書きなぐり
後で整理したのでした。。。。
ちなみに、そこまで血のにじむ思いで製作した研修報告書は、すでに会社内から
消えていましたけどね。誰が処分したのか知らんけど。ウチの会社はそんな会社。
で、それはそれでいいとして。
僕自身のラジオ媒体に対する価値観や考え方は、この2泊3日で整理できて完成したと
言っても過言ではないほど、貴重な体験をさせてもらった、AMラジオの何たるか?の
ノウハウすべてを持つ、あのSTVラジオがこのたび分社化。
彼らは満を持して、まさにラジオのみで生きていくことを選択したのです。
でもその決断を迫れるだけの、コンテンツ制作能力や編成能力、そしてその両者を管理する
プロデューサーたちのマネジメント能力が、STVラジオにはあります。
10月1日からの独り立ち。僕は結構楽しみに見ています。


ただ、唯一怖いのは。。。
STVラジオの実例を見た、全国のラ・テ兼営局のサエナイ経営者が、
「なーんだ、ラ・テ兼営局の分社って簡単ジャン」と言い放って、
分社が目白押しになること。
全国のあほどもがそんなことを言わないように、釘を刺しますが
僕が研修してた当時のSTVラジオは、局内に四天王プロデューサーなる人がいて
朝から晩まですべての放送を誰かが聴いており、自社のコンセプトに
ちょっとでもそむく番組作りや発言があると、厳しいお叱りをかますほど
マネジメントに力を入れていた、クォリティ第一義の会社。
社員を減らしたり、制作費を減らしたり、内輪な番組ばっかり作らせたり
懐かしい番組で勝負しようとしたりする会社は、分社には不向きですので。
死にたくなければ、そういう局はいつまでもテレビの収入のお荷物でいたほうが
いいわけですたい。
やれやれ。
ウチはSTVラジオには一生追いつけないな。

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コメント

  1. mizu より:

    とうとう分社化ですか!?
    もう知ってるとは思いますが、
    ゴンちゃんの耳には入れたくない話ですね。

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