放送局裏話

ラジオは何故面白くないのか?(27)

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さて。
ラジオはしゃべり手も育成します。

 

黒柳徹子・久米宏・みのもんた・小倉智昭…

 

テレビでメーンを務め、自由闊達なしゃべりや
ウィットに富んだトークを行う彼らは、なぜ「しゃべる」力があるのでしょう?

 

それは「ラジオを経験している」からですよね。
自分の声以外に、対象者へ情報を伝える術がないラジオという世界。
しゃべり手にとっては自分の力を最大限発揮できる場であると同時に、
誰の援助も受けられないという、最高にストレスを感じる場でもあるでしょう。

 

とある・テ兼営局(ラジオとテレビを持つ放送局)では
アナウンサーに対する、ある決まりがあります。それは…
「ラジオでメーンを張れなければ、テレビには出さない」

 

というもの。これが何を意味しているか?
ラジオとはしゃべり手を育成する場なのです。

 

テレビだけしか経験したことのないアナウンサーや
パーソナリティに「フリートーク」がどれだけできるか、
想像できますか?

 

フジテレビの「情報プレゼンター とくダネ!」で
小倉さんがお休みを取った日のオープニングを見れば、
その力量の差は歴然です。

 

日ごろの生活における情報のインプットと、
これをすぐさま自分らしい声と表現で音声に変換しアウトプットする力は、
まさにラジオ現場の経験の賜物です。

 

インターネットが席巻し、音声映像とも一個人が容易に発信できる時代において、
視聴者・聴取者は放送局が作って送り出す番組のクオリティ、
さらには個々人の出演者のクオリティを冷静かつ冷徹に見ています。

 

つまりしゃべり手の待遇面と教育面における積極的な対処は
放送局の責務であると同時に、10年前に比べ明らかにシビアになった
受け手に対する顧客満足追究と品質管理において絶対に不可欠なのです。

 

しかし昨今のラジオCM売上減と、それにともなう一律な経費削減。。

 

言葉・音声を大切にしなければならないラ・テ兼営局が、
ラジオ媒体を軽視してき始めています。

 

軽視がかなり進んで負のスパイラルに陥っているところもあります。
ラジオのクオリティを下げるような一律の制作費カットや
安易な業務委託を放送局は行ってよいはずもなく・・・
それがゆえに、聴取者は減り、従ってラジオCMも効果が薄れ・・・
こんな様相が一部の局では見受けられます。

 

それだけに、がんばっている局の体制や、効果も顕著になっていますが。
今はまさにメディアの過渡期。

 

日ごろラジオを聴かない方は、これを機会に一度聞いてみてください。
どの程度クオリティを維持できているのか?という厳しい視点で。
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